2009年4月13日月曜日

3DCGを始めるにあたって どのアプリを使っていこうか考える

ある日、表現の幅を広げるために3Dグラフィックでもやってみようかと思い立った。将来的にはアーキテクチャービジュアリゼーション(建築あるいは内装の完成前のイメージ作成)、アートの表現の一手法として使えたらいいなと思っている。しかし、いったいどのアプリケーションを使えばいいのか検討もつかない。
まったく今まで3Dについては知識がなく、興味もなかった。そもそも、モデリングとレンダリングの違いさえ分からなかった。
3DではPhotoshopにあたるような、業界標準というものが確立されておらず、一長一短の多数のアプリケーションがあるそうな。

↓数日の調査後のアプリケーションに対する俺の勝手なイメージ
(ちゃんと調べたい人はWikipediaとかを調べてください)

ハイエンドクラス(車買えます)

3ds max --最強。建築、デザイン、アニメーションと幅広く表現可能。価格も最強。
MAYA --アニメーションやゲーム業界のプロ御用達のアプリ。メジャー。
Softimage XSI--アニメーション、ゲーム業界で、よく使われる。比較的新しく、機能良好、操作系統が整理されている、らしい。

ミドルクラス(パソコン買えます)

Cinema4D--一通りのことができる3Dグラフィックアプリケーション。お好みで必要な機能を追加していく(そうすると結局倍の値段くらいになる)。メジャーなアプリで解説本もたくさんある。
LightWave--一通りの機能があり、それなりのものができる。個人利用としては、わりと現実的ではないだろうか。クオリティも高いらしい。プロ使用に耐える3Dアプリの中ではかなり安価。
modo--モデリングが非常に直感的で扱いやすい。
リアルタイムで高速にレンダリング結果が表示される。最終レンダリングも高速かつ高品質。まだあまり認知されていないのか日本での書籍類はゼロに等しい。(ちゃんとしたトレーニングビデオは有料でダウンロードできる。ざっくりしたやつは無料のもある)
Z Brush--独特な方法で直感的にモデリング可能。比較的新しいアプリケーションだが、日本でも若干解説書籍も存在する。細部を絵の具で凹凸をつけていくようなイメージ。なんか評判いい。

エントリークラス(安いです)

Shade--日本製のアプリ。グレード別に価格設定がある。(Basic,Standard,Proの3種、Basicは安いがほとんど使えない。)レンダリングもそれなりに高品質。日本製で解説本も多い。アニメーションには弱く、モデリングも扱いにくい。一通り勉強したが、レンダリングはそれなりでも、イマイチの操作感だったので、これを主力とする気になれなかった。安さが最大の魅力か。(ただしPRO版はミドルクラスの価格)
Metasequoia--日本のシェアウェアで、完成度が高く、モデリングに特化したもの。shadeのモデリングの弱点をこれで補うという方法もある。しかもたったの5000円。
個人的にはインターフェースが安っぽく(←性能には関係ないけど)て、テンションがさがる。

その他

maxwell render--最高品質のレンダラーではないだろうかと思う。(モデリングはできない)
その分PCにはかなりのスペックを必要とするし、処理にかなりの時間がかかる。
Rhinoceros--寸法精度の高い3Dアプリ。主にプロダクトデザインに使われる。安価(14万くらい)。モデリングのみ。レンダリングは別途必要。
FormZ--建築に向く3DCAD。建築的なものであれば、最速の作業効率。レンダリングには弱い。高額。
ちなみに3DCADは3DCGソフトよりも正確な寸法に強く、設計主体かイメージ主体かによって分類される。(イメージ主体でも寸法を合わせられなくはない。)

他、solidworksなどは天文学的価格なので省略。

ハイエンドクラスを個人で買うとなると、相当の覚悟がいる。車を一台を買うのと一緒である。
個人ユースとしては、特にアニメーションするつもりないので3ds maxか、cinema4dか、shadeか、modoかと思った。3ds max使えますっていうと、メジャーで、関連データや書籍も豊富。関連業種に重宝されそうな気もしたが、会社で使ってでもない限り、あまりにも高額すぎる。cinema4Dはメジャーだが、なんとなく気に入らない(試してもいないから食わず嫌いかも)。shadeは日本ではそれなりに有名で、デザイナーでも簡単なプレゼンテーションで使ったりするが、自分には操作方法が直感的ではなかった。

で、結局悩んだ結果、日本では、まだあまり知られていない"modo"というアプリケーションに決定。歴史が浅く、ごく最近できたアプリケーションである。Pixar社でも採用された実績があり、最近のPhotoshopにも技術提供している。日本ではマイナーで、解説書籍の出版がなく、しかも英語版(日本語版より安い)を購入したので習得に苦労しているが、、。
モデリングが直感的であり(おそらく最強)、高速で高品質なレンダリング、さらに低価格、柔軟なライセンス(PC1台に対してではなくライセンス保持者に付与、つまりライセンス保持者が操作し、かつ同時に動かすのでなければ複数台にインストール可)。アニメーションには弱そうだが基本的に複雑なアニメーションはしないつもりなのでこれに決定した。
(次期バージョンのmodo401ではアニメーションも強化される)

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